2013年11月18日
講話 「沖縄工芸品の流通の現状と新たなステージへ向けた取り組み」
ご機嫌いかがでしょうか。
季節の変わり目、風邪をひいてしまった池原です
皆様、体調管理にお気をつけください。
今回は11月16日にDia Collection沖縄さんの店舗の一室にて
講話会がありましたので一部リポートさせていただきます。
講師は、ゆいまーる沖縄 社長の鈴木修司氏。
沖縄の工芸品を取り扱っているお会社でブランド構築の実施並びに県外市場の開拓に取り組んでおり沖縄工芸の価値を高めるために幅広く活動をされています。
今回の講話会ではまず沖縄の歴史について話がありました。
工芸と歴史の結びつきって?と思いませんか?
工芸品は歴史と密接していることが今回の講話会を通じてよく理解できました。
沖縄の工芸品は、大交易時代、さまざまな文化を取り入れながら、独自のスタイルで発展しましたが、第二次世界大戦で壊滅的な被害を受け工芸品や工房、作り手も失われました。
そんな中、戦後復興の始めに壺屋の陶工によるやちむんの日用雑貨作り。
琉球ガラスについても戦後、米兵からの依頼により再生ガラスを利用してお土産品を製造するなど、やがてその他の沖縄の工芸品が当時の作り手の思いと技術によってすこしづつ復活していったとのこと。
印象的だったのは、琉球王朝時代に厳しい人頭税(その当時は米や織物)が課せられることにより各離島の技術が格段に飛躍してあがったということです。
歴史と密着して工芸品は伝統と革新を繰り返しそのせめぎ合いの中で今に至っているということを聞いて納得してしまいました。ただし現在は伝統の保護が優先されてしまいなかなか革新が難しいとの見解でした。
2001年頃の沖縄ブーム時に、沖縄物産業界は急成長をしましたが、安売りや乱売など価値を下げる販売も多く、そのために沖縄が消費されてブームの終焉とともに業界も一時疲弊する事態となったということです。
これからの沖縄の工芸品のありかたについては、沖縄でしかできない本質的なモノづくりと価値を高める、そして作り手、デザイナー、売り手(流通)が単独ではなく連携することでそれぞれの強みをいかして価値を高める仕組みづくり、沖縄主体となった売り方が必要だということでした。
深い話を聞いてたくさんの見えない部分に気づかされた意義ある講話会でした。他にもここでは紹介できていない話がいろいろあるのですが
第二弾も是非、開催してほしいしもっといろんな方に話を聞いてもらえたらと思いました。
長くなりましたが最後に、ゆいまーる沖縄さんの素敵な商品一部アップして終わりにします。
色もデザインも素敵
Posted by 管理人@IC沖縄 at 04:36│Comments(0)
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