2013年11月18日

講演会「ビームス・バイヤーの頭の中」

ご機嫌いかがですか。
準会員の亀谷です。

セレクトショップBEAMSのバイヤー 北村恵子氏 テリー・エリス氏による講演会が11月15日金曜日に沖縄県立博物館・美術館でありました。

講演会「ビームス・バイヤーの頭の中」



BEAMSのスタッフにも沖縄の陶器は人気のようで、もちろん食卓にも登場しますが空間を彩るインテリアとしても活かされた様子がスライドで紹介されてました。

フィンランドのArtekのショップでも、沖縄の陶器等が展示販売されたのですね。
現地のお客様が商品をご覧になって「作家のお名前は?」と尋ねられたそうです。
手作りの生活の道具がアートとして捉えられたのですね。
「このような品物が残る沖縄は魅力的だ」とのお話でした。

1950年代〜60年代にかけてこれまで手作りで生産されていた物の機械化が進められ、手作りの品は「作品」として認識される様になったのですね。
しかし今では単なるデザインには満足できなくなってきた。
そこで沖縄の工芸品に魅力を感じたそうです。
「企画された精密な製品」には無い「味わい」が求められたのでしょうね。

当協会では「沖縄ならではのデザイン」を求めて「沖縄の衣食住」をテーマに勉強会が開かれていますが、ボクは沖縄ならではのデザインは「沖縄で使うからこそ魅力的なデザイン」の事なのかもしれないと仮説を立てています。

「高温・多湿・厳しい紫外線・潮風・多雨・台風」そんな環境で心地よく暮らす為の道具。
「沖縄暮らしへの適応」その結果が県外や海外の方々に新鮮な感覚を与えるのかもしれません。

そんな道具は仮にお土産に持ち帰った所で日常には使いづらいかもしれませんが、だからこそ思い出に添える一品になりえるのかもしれません。
「沖縄だとコレが良いんだよなぁ」なんて言っちゃったりして。

BEAMSでは沖縄の数ある工芸品の中でも陶器が多くセレクトされているように見受けられましたが、コレは私たち沖縄県民も割と日常でよく使っている県産の道具ではないでしょうか。
エリス氏の言葉からMore HumanやPureと言った単語が聞き取れましたが、それは「売る為」に作られた物ではなく、「使う為」に作られた物に魅力を感じているからだと思いました。

そう言えば以前、ある方が「ちゃんと考えてデザインすれば(結果的に)沖縄らしいデザインになるんだよ」といった発言をされたのを耳にしました。
その時ポロっと出た言葉でしたが、全くその通りだなと深く感心しました。

ポイントはやはりソコなんじゃないかと思うんですよねぇ...


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Posted by 管理人@IC沖縄 at 00:11│Comments(0)日々の気づきイベント報告
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