2012年05月22日

シンポジウム 「紅型からのメッセージを解く」

皆様 こんにちは。広報部 池原です


19日、県立博物館・美術館企画展の復帰40周年記念シンポジウムに

行って参りました。会場には素敵な紅型を身につけて参加されている方もいて

盛り上がりました。


シンポジウム 「紅型からのメッセージを解く」


共立女子大学の長崎巌教授が「紅型と日本の染織」と題しての基調講演では、


型染紅型の意匠(デザイン)が琉球王朝との交流の中で、

支配階級の「紋織物」の影響を受け、その後の風土に合った技法へ転換し

その後、豊かな美的世界へと発展をとげたということ


平安時代に生まれた紋織物が室町時代から桃山時代にかけて技法が確立され

江戸時代には唐織と呼ばれる能装束として残り

能の唐織の影響を受け、琉球王朝支配層の型紙紅型が生まれたこと


能が日本の支配階級である武家必須の教養であり

琉球の王族、士族も 「上国」、「江戸立」の際には

能を含む日本式の儀礼、作法、学芸を教養として身につけておく必要があったこと

 
などの見解を示していました。


その後、染織家の伊佐川洋子氏による「浦添型 復元から見えてきたこと」

と題しての報告がありました。


「浦添型 うらしーがた」とは紅型以前の染織技法で、

別名「蒟蒻型 くんにゃくがた」と呼ばれ

顔料の固着剤として蒟蒻糊を使用することが特徴。

古くは牧港から浦添に至る一帯の神事に関わる衣装として用いられ

廃藩置県後、今日まで浦添型の技法は伝承されず、

途絶えてしまったまぼろしの技法とのこと

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シンポジウムをとおして興味深い貴重なお話を聞くことができ

大変勉強になりました鉛筆


その後、展示された紅型をみにいきましたが、展示品のなかには

尚泰王が実際に着用していた国宝の紅型なども見ることができ

感動しましたラブ

まだ見に行かれていない方はぜひ足を運んでくださいね。


























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Posted by 管理人@IC沖縄 at 03:14│Comments(0)行って来ました
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