沖縄県インテリアコーディネーター協会

私たち家族は、２ＬＤＫの賃貸アパートに７年間住んでいました。
できるだけ収納家具を置かずにすっきりと暮らしたい私は、
新居選びの条件として、収納スペースの多さを挙げていましたが、
ここは一間ほどの押し入れがひとつだけ。（少なすぎっ！）
でも、希望地域内であることや家賃のことを考えると選択肢は少なく
さんざん迷った結果、東向きの広いベランダ、通風・採光、
ほどほど静かで便利な周囲環境、
築年数などを総合的に判断して入居を決めたのでした。
（あ、管理会社の対応もすごく良かったという点も決め手デス）

収納には「見せる収納」と「隠す収納」があって、
個人的には「隠す収納」で超シンプルに暮らしたい派。
一方の相方は、整理整頓が苦手な上にモノを捨て切れず、
どちらかというとモノに囲まれて暮らしたい派です。
７年前の引っ越しの際に持ち込まれた相方の荷物の中には、
何に使うのか全く見当のつかないものがあったり、
大きなデスクやＯＡ機器、資料などのも多く（これは私の仕事用）、
「インテリアを楽しむ暮らし」には程遠い状況でした。

そんな中、私を助けてくれたのが、
収納カウンセラー・飯田久子氏の「収納・整理の法則」です。

ここで、飯田氏が提唱する「モノが片付く５つのステップ」を
どうやって生活のなかに取り入れたかを書き出してみます。

①モノを持つ基準を決める　
　●食品、日用品の買い置きは控える（特売時の大量まとめ買いはご法度）
　●衣服や家具は、できるだけ素材にこだわり定番デザインのものを選ぶ
　　（飽きにくいし、扱いにも気を使うので長持ちします）
　●いわゆる「あると便利」と言われるキッチン用品や掃除グッズには手を付けない
　　（無くても十分。料理は包丁一本、掃除は雑巾一枚でやる気持ちで！）

②不用品を取り除く
　●ここで問題になるのが家族の持ち物です。
　　我が家の場合、ゴミかと思って捨てようとしたモノが
　　相方の宝物ということがありました（笑）
　　「誰でも分かるように保管しろ！」と相方を非難したいのをぐっとこらえて
　　まずは夫婦げんかを回避し、たとえゴミにしか見えなくても、
　　本人の了解を得てから処分するというルールを守ります。
　　親しき仲にも礼儀あれです。子どものオモチャなんかもそうです。　
　　親が勝手に捨てるのではなく
　　「もうバイバイしようね」と子ども自身に判断させたほうがいいと思います。
　　また、子ども服は「消耗品」という考え方もオススメです。
　　思い出として現物を取っておくのは最小限。写真に残すのも手かもしれません。

③置き場所を決める　
　●「キッチン用品はキッチンに、リビングで使うものはリビングに」というように、
　　道具は使う場所から取り出しやすいところに置く！を徹底します。

④入れ方を決める　　
　●普段使わないものは奥、毎日使うものは手前に置くのが基本ですが、
　　出し入れのしやすさにも気を配ると家事効率が格段に向上します。
　　置き場所や入れ方が定着したら、今度は「見せ方」にこだわりたいところです。

⑤快適収納の維持管理　
　●「ここに何があるか」を家族みんなに把握させて、
　　使ったものは必ず定位置に戻させます。
　　ちなみに私は、ワンシーズンごとに収納をチェックするようにしていますが、
　　置き場所が違ってたり、処分品がでたりと毎回必ず修正点あります。



とまあ、おおまかではありますが、現在も実践中の私の整理術はこんな感じです。

振り返ってみると、収納不足のおかげで工夫して収納する術が身に付き、
2LDKで暮らした７年間はとても快適だったように感じます。
家族の歴史のつまった４０３号室よ、ありがとう。
今回の住まいも賃貸だけれど、家族が心からくつろげる空間づくりを楽しむからね！


















７年間お世話になったお部屋を丸２日かけて掃除しました。
早く新しい入居者が決まりますように！