2017年03月23日
「沖縄建築めぐりツアー」ご報告
こんにちは。鳥のさえずりが心地よい今日このごろ、3月ももうすぐ終わりますね。
事業部の石川です。
去った3月11日(土)に事業部主催「沖縄の建築めぐりツアー」が行われました。
当日はあいにくの雨でしたが、今回は初マイクロバスでの移動です。
参加者は14名。解説して頂く講師は琉大准教授入江徹先生と、建築家前田慎さんです。
最初の見学は改装された琉大付属図書館。入江先生が設計、デザインを手掛けられました。
まずは資料閲覧コーナー。印象的な色彩計画と美しくデザインされた棚やテーブルが落ち着きと空間に変化を作り出していました。


こちらは電話BOX。携帯で話せるよう配慮されたものです。

次にグループ学習スペース。セミナー、講演会など多目的に用いられ、非常に人気があり、多くの学生の方が利用されているとのこと。床はOAフロアにし、靴を脱いで使用する為リラックスできそうです。配線などを表に出さない工夫で空間をすっきり見せています。

ブーツも置ける靴箱。

次は「リフレッシュスペース」。倉庫だった空間をギャラリー風に変えています。
アルミパンチング板を仕切り壁、展示用什器に使用することにより、空気の流れや光、外部からの視覚をつなげることを可能にしています。

さらに、片持ちのテーブルやベンチはバリアフリーで車椅子も使用でき、座面の畳が妙に落ち着きます。鉄筋使用のスツールも空間に調和していました。

床材、壁材を剥がした後のキズや糊を微妙に残した施工や細やかなディテールが興味を引きました。
「沖縄コンベンションセンター」を経由し、「聖クララ教会」へ。
こちらは、与那原の丘に建つ美しいステンドグラスが印象的な教会です。
1958年に建設されましたが、設計にはアメリカの設計事務所、SOM(スキッドモア・オーイングス・アンド・メリル)、建築家片岡献が関わったとされます


教会として造形的に興味深いことは、シンボリックな尖塔ではなく、左右に傾斜のある「バタフライ」と呼ばれる屋根の形です。さらにその形に雨水を利用できる仕掛けを作り、その時代にすでに地下タンクを作っていたことは驚きです。
解説の前田さんによると、先程のバタフライ屋根や1階壁の鉄平石貼りなど、随所に近代建築の巨匠、ル・コルビジェを模した部分があるといいます。
ちょうど私たちが見学の途中にミサが始まりました。
荘厳な雰囲気な中、ステンドグラスを通してあふれる光の素晴らしさを実感しました。
沖縄には数多くの素晴らしい近代建築物が残されています。そのひとつひとつに込められた、設計の思いや背景など紐解いていければと感じた一日でした。

事業部の石川です。
去った3月11日(土)に事業部主催「沖縄の建築めぐりツアー」が行われました。
当日はあいにくの雨でしたが、今回は初マイクロバスでの移動です。
参加者は14名。解説して頂く講師は琉大准教授入江徹先生と、建築家前田慎さんです。
最初の見学は改装された琉大付属図書館。入江先生が設計、デザインを手掛けられました。
まずは資料閲覧コーナー。印象的な色彩計画と美しくデザインされた棚やテーブルが落ち着きと空間に変化を作り出していました。
こちらは電話BOX。携帯で話せるよう配慮されたものです。
次にグループ学習スペース。セミナー、講演会など多目的に用いられ、非常に人気があり、多くの学生の方が利用されているとのこと。床はOAフロアにし、靴を脱いで使用する為リラックスできそうです。配線などを表に出さない工夫で空間をすっきり見せています。
ブーツも置ける靴箱。
次は「リフレッシュスペース」。倉庫だった空間をギャラリー風に変えています。
アルミパンチング板を仕切り壁、展示用什器に使用することにより、空気の流れや光、外部からの視覚をつなげることを可能にしています。
さらに、片持ちのテーブルやベンチはバリアフリーで車椅子も使用でき、座面の畳が妙に落ち着きます。鉄筋使用のスツールも空間に調和していました。
床材、壁材を剥がした後のキズや糊を微妙に残した施工や細やかなディテールが興味を引きました。
「沖縄コンベンションセンター」を経由し、「聖クララ教会」へ。
こちらは、与那原の丘に建つ美しいステンドグラスが印象的な教会です。
1958年に建設されましたが、設計にはアメリカの設計事務所、SOM(スキッドモア・オーイングス・アンド・メリル)、建築家片岡献が関わったとされます
教会として造形的に興味深いことは、シンボリックな尖塔ではなく、左右に傾斜のある「バタフライ」と呼ばれる屋根の形です。さらにその形に雨水を利用できる仕掛けを作り、その時代にすでに地下タンクを作っていたことは驚きです。
解説の前田さんによると、先程のバタフライ屋根や1階壁の鉄平石貼りなど、随所に近代建築の巨匠、ル・コルビジェを模した部分があるといいます。
ちょうど私たちが見学の途中にミサが始まりました。
荘厳な雰囲気な中、ステンドグラスを通してあふれる光の素晴らしさを実感しました。
沖縄には数多くの素晴らしい近代建築物が残されています。そのひとつひとつに込められた、設計の思いや背景など紐解いていければと感じた一日でした。
Posted by 管理人@IC沖縄 at 15:19│Comments(0)