2012年01月30日

日本建築にどんな種類があるか知っていますか?

皆様、こんにちは。広報部の池原です。
早いもので明日で一月も終わります。
寒い日はまだまだ続きますが、体に気をつけて元気にいきましょう。

日本建築にどんな種類があるか知っていますか?ある雑誌の中の見出しを見て、う~ん・・とひるんだ私。今回は、興味深い記事があったので日本建築の成り立ちについて体系的にとらえた内容を一部、ご紹介させていただきます。おさらいの意味でおつきあいくださいね。

大局的に分類すると、日本建築には大きく分けて3つのカテゴリーがあります。


第一に『神社』。いうまでもなく神を祀るための施設です。神に礼拝するという行為自体は原始時代からあったと考えられますが、山や1本の大木や大きな岩そのものがご神体と考えられ、人々はその前で神事を行っていました。これが「神社」の原形であり、自然物を拝礼するための「拝殿」は持つものの、本殿を持たないというユニークなスタイルでした。有力神社の建築様式が整うのは8世紀後半から9世紀前半といわれているそうです。その後、大陸から伝わった仏教や儒教の影響を受けながら、建築様式も徐々に変化していきました。


第二に『寺院』。6世紀中頃の仏教伝来によって、日本寺院建築の歴史はスタートします。その後各宗派の教義や神仏習合の考えに影響されながら、寺院建築や伽藍配置も変環していきます。
伽藍とは仏教建築における建物の配置の仕方で、「一塔三金堂」→「一塔一金堂」→「二塔一金堂」などと変化してきました。日本の寺院建築は、江戸時代に入るまでほとんど釘を使用しない独自の工法で作られていました。大陸から伝わった建築様式を手本としながらも地震大国に適した建築様式を生み出したといわれていますが、その最大の特徴が梁と柱の接触部分である「組物」は大斗や肘木といった材を複雑に組み合わせることで大きな屋根を支え、堅牢さを維持しています。「組物」のなかでも優美で意匠的なのが日本独自の「和様」。他に「大仏様」や「禅宗様」がありますが、共通するみどころは流麗な反りを持つ巨大な屋根とそれを支える頑丈な梁と柱です。また仏堂のほかに「塔」や「鐘楼」「門」など敷地内に要素が多いのも寺院建築の特徴といわれています。


第三の『住居』については支配者層の住居と被支配者層の二つに分類されます。
支配者層の住居の変環は、おもに「寝殿造」「書院造」「数奇屋」などによって説明されますが、被支配者層の住まいについては資料が少なく、残念ながら詳細はわかっていません。庶民住宅(=民家)は職業や地域環境に適応した「農家」「町屋」などの形態を保ちながら、時代ごとに少しずつ変化をしていったようです。

支配者層の住居 「寝殿造」「書院造」「数奇屋」それぞれの歴史と成り立ちについては、次回ご紹介いたします。



Posted by 管理人@IC沖縄 at 23:52│Comments(0)
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